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【解説】ホローコアファイバーとは?従来型との違いとコネクタ付製品のご紹介

2026.03.02技術コラム

光通信やレーザー加工の分野で「次世代の光ファイバー」として注目を集めているのがホローコアファイバー(中空コアファイバー/HCF)です。
しかし、「通常の光ファイバーと何が違うのか?」「導入時の課題や接続方法は?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ホローコアファイバーの仕組みやメリット・デメリットを分かりやすく解説するとともに、導入の最大の壁となる「端末処理(コネクタ付け)」を解決する具体的な製品ソリューションまで詳しくご紹介します。

1. ホローコアファイバーとは?

ホローコアファイバーとは「中心(コア)部分が空洞(空気または真空)になっている光ファイバー」のことです。

ホローコアファイバー(中空コアファイバー)の内部構造と断面の仕組み

従来の光ファイバーは、石英ガラスなどの媒質の中を光が通ります。一方、ホローコアファイバーは微細な構造設計により、光を空洞部分に閉じ込めて伝搬させます。

光がガラスではなく「空気中」を進むため、従来の光ファイバーが抱えていた物理的な限界(遅延や光の歪み)を突破できる革新的な技術として、データセンターや高出力レーザー伝送の現場で導入が進んでいます。

2. 【比較表】従来型ファイバーとの違い

ホローコアファイバーと従来のシングルモードファイバー(SMF)等の違いを比較表にまとめました。

比較項目 従来型ファイバー ホローコアファイバー
コアの材質 石英ガラス等 空気・ガス・真空
光の伝搬速度(遅延) 真空中の光速の約68% 真空中の光速の約99%(超低遅延)
非線形光学効果 発生しやすい(信号劣化の原因) 極めて低い(信号が歪みにくい)
レーザー耐力(損傷閾値) ガラスの限界に依存する 非常に高い(高出力レーザーに耐える)
端末処理・接続の容易さ 容易(一般的な融着が可能) 特殊な技術が必要(最大の課題)

3. ホローコアファイバーが選ばれる3つのメリット

① 究極の「低遅延」を実現

光はガラスの中を通る際、空気中よりも約30%スピードが遅くなります。ホローコアファイバーは光が空気中を進むため、光速の約99%という究極のスピード(低遅延)で通信が可能です。
ミリ秒単位の遅延が命取りとなる金融機関のアルゴリズム取引(HFT)や、次世代データセンター間通信で絶大な威力を発揮します。

② 低非線形光学効果による大容量通信

ガラス内を強い光が進むと「非線形光学効果」という現象が起き、光信号が歪んでしまいます。
空気を媒質とするホローコアファイバーはこの影響をほとんど受けないため、より強力な光信号を、歪ませることなく長距離・大容量で伝送できます。

③ 超高出力レーザーの伝送が可能

レーザー加工機や医療用レーザーにおいて、従来のガラスコアでは高出力な光を通すとガラス自体が熱でダメージを受けてしまいます。
ホローコアファイバーはコアが空洞であるため損傷閾値が極めて高く、メガワット級の超パルスレーザーでも安全に伝送可能です。

4. 導入前に知っておくべきデメリットと技術的課題

ホローコアファイバーの最大のデメリットは「既存のファイバーとの接続(スプライス)や端末処理が極めて難しい」という点です。

中空構造という特殊な形状に加え、モードフィールド径が通常のファイバーと異なるため、一般的な融着接続機では簡単に繋ぐことができません。そのため、「ホローコアファイバー単体を買っても、自社の装置にどう繋げばいいか分からない」というのが、現場のエンジニアが抱える最大の課題となっています。

5. オプトロンサイエンスが提案するホローコアファイバーの強み

弊社では、この「接続の課題」や「コスト・納期」の壁を打破するため、高品質かつコストパフォーマンスに優れたOptoweave社(Shanghai Optoweave Technology)🔗ホローコアファイバー(中空コアファイバー/HCF)を取り扱っております。

■ 圧倒的なコストメリットと短納期対応
ホローコアファイバーは一般的に高価で納期が長い傾向にありますが、Optoweave社製品は他社と比較して非常に高いコストメリットを実現しています。また、メーカーに在庫がある標準品であれば、比較的短納期でのご納品が可能です。

■ 需要の高い3つの波長帯(850nm / 1310nm / 1550nm)をカバー
センシングや近距離通信で多用される850nm帯域から、通信・データセンター用途で主となる1310nm、1550nm帯域まで、お客様からの引き合いが最も多い波長帯の製品をしっかりラインナップしています。

■ 最大の特長:特殊技術によるコネクタ付きでの提供
Optoweave社では独自の特殊結合技術により、あらかじめ両端にFC/APCコネクタ等を実装した状態でのご提供が可能です。

Optoweave社製ホローコアファイバーのFC/APCコネクタ実装図面

お客様側での難しい端末処理は一切不要。購入後、まるで通常の光ファイバーケーブルのように、すぐに装置へ組み込んで評価を開始していただけます。

6. よくある質問(FAQ)

Q1. ホローコアファイバーは、通常のシングルモードファイバーと接続できますか?
A. ホローコアファイバー単体と通常ファイバーの直接の融着接続には特殊な技術が必要です。しかし、Optoweave社製品であれば、あらかじめ通常のファイバー(FC/APCコネクタ付き等)に変換・アセンブリした状態で納品可能ですので、お客様環境の既存設備とすぐに接続いただけます。

Q2. どの波長帯に対応した製品がありますか?
A. お問い合わせの多い 850nm、1310nm、1550nm を中心に対応しております。お客様の用途に合わせた最適な仕様をご提案しますので、お気軽にご相談ください。

Q3. 納期はどのくらいですか?
A. メーカーに在庫がある仕様であれば、短納期でのご納品が可能です。詳細なリードタイムについては、ご希望の波長・長さ・コネクタ仕様とあわせてお問い合わせください。

▼メーカー標準品からコネクタ付きのカスタム対応まで▼

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