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1060nm Kerr光周波数コム生成デバイス

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メーカー名DEEPLIGHT

Deeplight社のDLT-DKS-1060は、マイクロ共振器内のKerr非線形効果を利用して、散逸性カーソリトン(Dissipative Kerr Soliton:DKS)状態を生成する、1 µm帯対応の光周波数コム生成デバイスです。

1030~1080 nmのイッテルビウム帯で動作し、標準モデルでは100 GHz間隔の高コヒーレンスな周波数コムを生成します。等間隔に並んだ多数のレーザーラインを単一デバイスから同時に出力できるため、単一波長レーザーでは難しかった広帯域かつ高精度な多波長光源を構成できます。

 

本製品では、銅を含まないシリコンナイトライド製フォトニック集積回路を採用しています。1 µm付近では材料分散の影響が大きく、製造工程で混入した銅による光吸収がソリトン状態への移行を困難にしますが、銅フリー基板を用いることでこの問題を抑制しています。これにより、複雑な初期化操作を必要とせず、電源投入時に再現性よく単一ソリトン状態へ移行することが可能です。

 

ポンプ光源には狭線幅のイッテルビウムレーザーとYb添加ファイバアンプを使用します。代表的な3 dB帯域幅は40 nm、周波数帯域換算で約10 THzであり、測定例では約990~1200 nmの範囲に580本を超えるコムラインを生成しています。1060 nm帯の光コヒーレンストモグラフィー(OCT)、多光子顕微鏡、CARS・SRS分光、デュアルコム分光、光原子時計、天文用周波数コム、f–2f自己参照など、1 µm帯で多数の波長を精密に制御する先端アプリケーションに適したプラットフォームです。

 

DLT-DKS-1060は、システムへの直接組み込みに適したベアダイ仕様「DLT-DKS-BD-1060」と、入出力ファイバを接続した14ピン・バタフライパッケージ仕様「DLT-DKS-BF-1060」の2種類から選択できます。バタフライパッケージモデルには、FC/APCコネクタ付きのPM Panda偏波保持ファイバが使用されます。また、各製品には特性評価レポートおよび操作手順書が付属します。

 
パラメータ 最小(Min.) 代表値(Typ.) 最大(Max.) 単位 備考
ポンプ/中心波長 1030 1061 1080 nm Yb帯。その他の波長は要相談
自由スペクトル間隔(FSR) 100 GHz その他のFSRは要相談
3 dBコム帯域幅 40/10 nm/THz sech²包絡線、シングルソリトン状態
コムライン出力 -25 -20 dBm 包絡線ピーク付近。増幅なし、OSA分解能0.01 nm
固有Q値 5×10⁶ 1 µm帯、銅フリープロセス
入出力インターフェース FC/APC PM Pandaファイバー。バタフライパッケージモデルのみ
パッケージ形態 ベアダイ/14ピン・バタフライ BD:ダイレベル、BF:ファイバピグテール付き
 
 

*メーカーHP

*DEEPLIGHT社のその他の製品はこちら

 

用途

  • 量子コンピューティング
  • 多光子顕微鏡、CARS・SRS分光
  • 1060 nm帯の光コヒーレンストモグラフィー(OCT)
  • デュアルコム分光(C–H/O–H分析)
  • 光原子時計・原子分子光学(Rb、Cs、Yb)

ポイント

  • 高コヒーレンス・シングルKerrソリトン生成
  • 1 µm帯対応(動作波長:1030~1080 nm)
  • 広帯域コムスペクトル(3 dB帯域:40 nm/約10 THz)
  • 自由スペクトル間隔:100 GHz(その他のFSRは要相談)
  • 多波長同時生成(約990~1200 nmに580ライン超)

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メーカー紹介DEEPLIGHT

Deeplight社は、2021年6月に設立されたスイス・ドイツのスタートアップ企業であり、超低ノイズかつ高い周波数可変性を備えたフォトニック集積回路の開発を専門としています。特にHzレベルの安定性を実現する超狭線幅レーザー技術に強みを持ち、主力製品としては超狭線幅・周波数可変レーザー、高速狭線幅レーザー、Kerr周波数コム発生器などを展開。研究、産業用途、次世代通信といった幅広い分野への応用が期待されています。

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